第4回YAMASAツアー!

人形劇&乗馬&星空観察の旅

主催:ヤマサ1号2号こと池本利恵・正木庸子(現地係員)

参加者:品川具博(ツアー隊長・ギター):改発里奈(音楽隊長・バイオリン):河野京子(和太鼓):山本由美子(リコーダー):仲亀英子(パーカッション):山藤もりじょ(人形操作・語り):小森らく(リコーダー):長谷川純(フルート・パーカッション):埜口香代子(人形操作・語り):角田健太郎(パーカッション):松下高士(音楽副隊長・バイオリン):高橋眞理子(人形操作・語り)

ちなみにバイオリン二人は音楽隊員です。あとは看護婦さんだのSEさんだの農業土木さんだのいろいろなんですが、吹奏楽を長らくやってる人とか、ギター上手な人とか、芸達者が多いんですね、やっぱり。

演目:「3びきのやぎのがらがらどん」(LOS TRES CHIVOS RONCOS) マーシャ・ブラウン/絵・瀬田貞二/再話(福音館書店)
北欧の昔話。図書館関係者や幼稚園、保育園関係者には有名なお話。3びきのやぎが橋を渡って山の草場に行こうとするが、橋の下には大きなトロルが住んでいる。さて、どうやって渡ろうか…(ちなみに「となりのトトロ」で、めいちゃんはこの絵本のトロルのつもりでトトロって呼ぶんだよね、最初に)ペープサート使用。挿入音楽はなし。

「ママはだめっていうけど」(SIEMPRE MAMA NOS DICE QUE !NO!) サッチャー・ハード/作・わきあきこ/訳(福音館書店)
フクロネズミのマイルスは誕生日にサキソフォンをもらって吹きまくり、ママにうるさいって怒られ、町で友達とバンド組もうぜって演奏してたらやっぱりうるさいって怒鳴られて、川っぷちに来たらワニがでてきて、ダンスパーティーのバックバンドを頼まれて、ノリノリで演奏したまではよかったが、みんなのお腹が空くころになるとバイレがでてくるあたりがドミニカーノ受けするんじゃないかと思って選んでみました。バックに楽隊引き連れての豪華版絵本読み聞かせ。
挿入曲:佐藤充彦「ショーロ・インディゴ」サンサーンス「白鳥」

「へんてこへんてこ」(EXTRANO EXTRANO) 長新太/作(佼成出版社)
* 私が一番好きな絵本作家かもしれない長新太の絵本。森の中に橋があって、そこを渡ってる間はなぜか体がひょろろーんと伸びてしまう。そんな橋を次々に動物達が渡っていくというナンセンスなおはなし。ペープサート使用。橋を渡る動物毎にテーマ曲がつくという、音楽担当さんありがとうな構成。
ちなみに曲目は *猫・アイネクライネナハトムジーク *犬・聖者が町にやってくる *タヌキ・たんたんたぬきの金時計…? *ブタ・レイダースのテーマ *ゾウ・どらえもんの作中歌、ジャイアンのテーマ *鳥・白鳥の湖 *日暮れ・チャルメラ *流れ星・星に願いを *オバケ・葬送行進曲 *ライオン・スターウォーズのテーマ *ヒョウ・ロッキーのテーマ *キツネ・マンボ *へび・ビバルディの四季 *魚・タイタニックのテーマ

10月16日(土)9時30分CASA発。なんと今回和太鼓を持っていく、ということでミニブーに11人プラス太鼓と太鼓を乗せる台も何とか積んでカミオネッタのパラダまで。ここでカミオネッタ1台を貸し切りまして、荷物を積み替えて出発!雨が降らなくて本当によかったけど、荷台に乗ってた人は砂埃にまみれての1時間。大きな太鼓を積んでるからなのか、日本人満載だからなのか、道中常に注目の的だった私達でした。
11時前にヤマサ到着。展示農場のoficinaで早速練習開始!なにしろこの時間が全て。この時間の使い方で勝負が決まる!12時に正木さん宅で昼食をご馳走になり、2時半の出発まで、またひたすら練習。そしてこの間利恵さんは会場となる更にカンポの村までのカミオネッタの手配に走り回ってくれてたのでした(実は参加者は会場がどこなのかわかってなくて「え?ここでやるんじゃないの?」「あら、こんな都会じゃやらないわよ」「…都会?」「ここはこのあたりじゃ都会です。ここはセントロよ!」てな会話もありました)
2時半をまわった頃、自称時間に正確な(事実ドミニカーノにしてはきちょうめんな)ぺドロ氏が運転するカミオネッタ到着。川を二つ渡り、山道を20分ほど登っていよいよ会場へ到着!
*会場となった所は利恵さんが巡回してる村の一つ。1ヶ月に2回、青少年活動的なこともしてて絵本の読み聞かせもしていらっしゃる。そんなことから今回の企画も生まれた次第。読書習慣の普及に努めたい司書隊員としては、絵本を使ってもらえるのは大変嬉しいです。ありがとうございます。
集落のつきあたりのお家の脇での野外公演となりました(雨が降らなくてホントーによかった)最初に子ども達が歓迎の歌、ということで日本語で「チューリップ」を歌ってくれたのにはびっくり!こちらの公演への反応は…うーん、決して悪くはなかったと思うんですが、やはりお互い緊張してた、準備がどうしても不充分だった、等々で、拍手喝采大喝采というわけにはいきませんでした。
次回への反省・改善懸案事項は、音楽隊と舞台の場所が違うと、観客の視線が一定しない。舞台に人形が出てるのに楽器の方に注意が逸れたりする。
音楽隊の位置は舞台の後ろがよいのでは?
今回使った絵本は「3びきのやぎのがらがらどん」が高橋の前任者の翻訳、残り2冊は高橋の翻訳なのだが、難しい単語を使ってしまうと聞き手がそこでひっかかって話し自体に集中できなくなってしまう。翻訳をもう一度見直す。舞台の作り方を、人形操作する人がもっと動きやすいように工夫する。 あたりでしょうか。次回は(いつになるかわからないけど)もっとがんばるぞ!
ちなみに大人気だったのは和太鼓!河野さんの祇園太鼓もとてもよく聴いてくれたし、自分達でたたき出したらもう夢中。彼らのリズム感の良さはさすが!これだもん、バイレでかなうわけないよねえ。

こちらの公演が終わった後は、子ども達といろんな遊びをした。でも私は今一つルールが把握できないままであった。特に最後にやった、輪になって一人づつ中央で詩を即興で語る、というのはもう全然聞き取れませんでした(たまに単語がポツンポツンと聞こえてくる感じ)…難しい…。

カフェをいただいて、引き上げたのは6時頃だったかな。展示農場に戻り、順番にシャワーを浴び始めたら、突然停電し、そして水が出なくなってしまった!プランター(自家発電機)を動かしてみたり、水の元栓も方を見てみたり、いろいろして、30分後くらいにやっと出たかしら。その間、もりじょと英子ちゃんは可哀相にBANOに閉じ込められていたのでした。
みんなさっぱりしてから夕食を食べにCOMEDORへ。停電したまんまだったのでろうそくとランプの灯りでの食事となりました(道を歩いてるときに蛍を見たよ!林の中にたくさん飛んでた。こんな季節でもまだいるのねえ。嬉しかった!)
お品書き:スパゲティ・プラタノ(揚げたのとゆでたのと両方)・ジュカ・鶏肉・ビール(もちろんドミニカ産のプレシデンテ)
どうしても炭水化物が多くなるよねえ、美味しいんだけどね。
夜はやっぱりお約束でディスコテカへ。9時くらいから12時過ぎまで踊ったのかな?やっぱりバチャータ中心。メレンゲはテンポが早い系(私ともりじょは「ラフィ(最近お気に入りのメレンゲーノ)あたりかけてよね」とぶつくさ言ってました)びっくりしたのはサルサがかかったこと(でも踊る人は圧倒的に少ない)失礼ながらここでサルサがかかるとは思いませんでした。
いやー、よく踊った、さすがは(Club de BACHATA)本拠地(ヤマサ在住の2人が結成したバチャータを踊ろうクラブ)。で、外に出たら、曇ってたはずが晴れている!しかも月が沈んでいる!これは星空観察に絶好の条件じゃありませんか。展示農場に戻り、広い所にシートを敷いてみんなで寝っころがって星を見ました。ちょうどオリオン座が昇ってきたところ。牡牛座、御者座、カシオペア座、アンドロメダ座、ペガサス座なんかが良く見えました。天頂にそれは明るい金色の星があって「あれは何?」ってみんな思ったんだけど、星座表には載ってない。きっと土星か木星だったんじゃないかな(ウルトラの星だ、とか巨人の星だ、とかいろんな意見もでましたが)流れ星もずいぶん見ました。2・3分毎に流れたんじゃないかな。つまり数分毎に私達には願い事をかなえるチャンスがあるはず…だよね?
満足して(っていうか、眠くなって)部屋に引き揚げるころには大犬座のシリウスも昇り(なんか、ホントにブリリアンカットのダイヤモンドみたいにキラキラしてた)冬の大三角形がきれいに見えました。

10月17日(日)私が起きたのは8時半くらいだったかな?近くのコルマドでサンドイッチとカフェを作ってもらって朝食(安かった。チーズとサラミとマンテキージャ:マーガリン挟んでもらって5ペソ:50円弱)
さて、今日のメインイベントは乗馬!なんと利恵さんはマイ・カバージョを持っているのだ(2歳の牝馬で1200ペソ。安いよねえ、しかも気立て良し)名前はゆきちゃん。しかし鞍がこわれてしまったため、ゆきちゃんは鞍なし。他に「じいちゃん」と呼ばれる馬が鞍付き(ただしあぶみなし)で登場。みんな利恵さんのお手本で順番に乗せてもらい展示農場はマザー牧場状態となったのでした(みんなの面倒を見る正木さんは牧場の職員さん状態)ジュラシックパークか、はたまた小岩井農場か、きれいな風景の中での乗馬は最高に気分いい!ゆきちゃんは裸馬(一応手綱はついてる。でもハミはかませてない。ドミニカではハミは見たことない)なのでちょっと難しい。っていうかお尻が痛い!私はやっぱり鞍付きがいいなあ。次回のヤマサツアーではぜひ馬でのトレッキングを計画して下さい。よろしくお願いします(あ、鞍代、援助させていただきます)
ヤマサ名物の胡椒をつまみに(そこらの木から摘んでくる。緑色の生?胡椒)ビールなんか飲みながら、馬に乗ったり手綱のかけかた習ったりしながらのんびり午前中を過ごし、しっかりお土産に胡椒をもらい(買えればいいんだけど、ここに流通経路がないのよ)昼食後2時に貸し切りカミオネッタで出発(運転手はきのうと同じぺドロ氏)行きと同じく土埃にまみれつつ、注目を集めつつ、無事にCASAに到着。お疲れ様でした。

ちなみに会計は行きのミニブーが150ペソ、カミオネッタが300ペソ、展示農場から村までの往復(待ち時間含む)200ペソ、帰りのカミオネッタ(CASAまで)400ペソ。
交通費、食費、ディスコ代全部込みで払ったお金が一人200ペソ。安い!(会計その他の面倒くさいことを一手に引き受けてくれた品川隊長、現地での手配をしていただいた正木さんに利恵さん、本当にお世話さまでした)

というわけで、とても楽しい2日間でした!

以上、文責:高橋眞理子

Line

[表紙] [メニュー]